フィルタについて、それぞれこのような画像を使って説明いたします
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上段左:lsh0001-001 上段右:bil0143-003 中段左:han0284-054 中段右:dog0140-024
下段左:roa0025-009 下段右:obt0019-009)
“フィルタ”とは、画像を補正したり特殊加工をしたりするための機能で、一つのフィルタを適用して完結する作業もあれば、複数のフィルタを組み合わせることで完結する作業も存在します。そのため、自分がどのような加工をしたいのかを明確にし、どのフィルタを使用すればいいのか、それを考える必要があります。
フィルタ自体は「モノクロ2階調」や「インデックスカラー」のカラーモード以外の画像に使用することができますが、「CMYKカラー」や、「RGBカラー」の中でも「16bit/チャンネル」では一部のフィルタを使うことが出来ません、ご注意ください。
また、フィルタはレイヤーごとに適用します。なので、合成した画像の場合、アクティブなレイヤーに対して適用されます。画像の一部が選択されている場合は、選択範囲内の画像に対して適用されます。
「レイヤーマスク」や「カラーチャンネル」、「アルファチャンネル」に対しても適用できますので、お試しくださいませ。
ちなみに「アクティブなレイヤー」とは、このように青色で選択されているレイヤーのことです。
まず、画像を用意します。合成画像の場合、一つのレイヤーに結合させてまとめたものではなく、複数のレイヤーで構成されているものが好ましいです。
今回は合成ではない、単一の画像を利用させていただきます。
レイヤーパレット(レイヤーの内容が入っている所)にてフィルタを適用したい画像のあるレイヤーをクリックし、アクティブな状態にしておきます。この時、画像の一部を適用させたい場合は選択範囲を作成しておきましょう。
「フィルタ」→「○○」と、使いたいフィルタを選択し、適用は完了です。
それでは次から、“一つで完結する”フィルタで出来る機能を一通り紹介していきたいと思います。
「抽出」は、“境界線”を作って境界内の画像を残してあとは消去させるというものです。
画像の切り抜きの際に使うと良いかと思われます。
「ゆがみ」は、画像の一部を湾曲させたり縮小・膨張させたりする機能です。やり方次第で画面の端を削ってしまう恐れがあるので気を付けてください。
顔の一部を小さめにする、ということも可能ですので、人物の写真を加工する際に使うと良いかもしれません。
「パターンメーカー」は、一つの“模様”を作るのに便利な機能です。作った画像は縦に、横にと並べられるため、繰り返しに並べられても気にならない画像で使うことをお勧めします。
画像を補正するためのフィルタの代表格です。画像をくっきりとさせる際に使用すると良いかと。
設定はプレビュー画面を見ながら決めていけば良いですが、一般的に“量”は100〜200%内、“半径”は1〜5ピクセルの範囲が妥当とされています。
基本としてはぼやけた感じになる機能です。極端すぎると画像の形が残らないので注意。
プレビュー画像を見ながら加工していきましょう。
比較的どのような感じかイメージしやすい機能かと思われます。使い勝手は良い方です。
フィルタを採用した場合、プレビューなく加工されるものもあるのでお気を付けください。
“NTSC”とは、全米テレビジョン放送方式標準化委員会(略称:NTSC)が策定したアナログテレビジョン放送標準方式の規格で、ようはアナログ時代のテレビ画面の
ような画像に加工できるというものです。
“インターレース”とは画像の一部を飛び飛びで伝える、画像伝送においてデータ量を増やさず描画回数を増やすテクニックです。
よく使われるフィルタ機能です。機能次第では絵画のような雰囲気を表されるかもしれません。
「平均」は画面が一色に変わります、注意しましょう。
こちらは複数のレイヤーを使う際に利用した方が良いかと思われます。(「ファイバー」と「雲模様1」は特に、ですね)
「スクロール」は記入したピクセル分右へ下へと画像をずらすことができます。(マイナスをつけると、左へ上へと画像をずらすことが可能です)
「明るさの〜」は使い方次第では絵で描いてみたもののように見せることができます。