色調補正の説明ではこちらの写真を利用させていただきます。
(素材配布元:ゆんフリー写真素材集 No.842)
「イメージ」→「色調補正」を選択すると、これだけの項目が出てきます。
その中で今回は「色相・彩度」と「2階調化」、「ポスタリゼーション」に「バリエーション」を取り上げたいと思います。
「色相・彩度」とは、“色相(色味)”と“彩度(鮮やかさ)”、そして“明度(明るさ)”を自分の手で調整するというものです。どれも通常は「0」からで、「−100(色相のみ−180)」から「+100(色相のみ+180)」まで幅があります。
“色相” 「−180」も「+180」も同じ色合いになります
“彩度” 「−100」=モノクロ状態です
「+100」=異常に鮮やかになります、正直言って目に優しくはありません
“明度” 「−100」=真っ黒です
「+100」=真っ白です
各自、自分のセンスと好みで調整してください。
ちなみにこの機能、それぞれの色の種類ごとに調整することが可能です。
イラスト編で取り上げられた「トーンカーブ」も(あちらは「レッド」「グリーン」「ブルー」だけですが)同じく、それぞれの色の種類ごとに調整ができます。
「2階調化」とは、カラー画像を“白黒”で表現するというものです。
「しきい値」というものを増やし(カーソルを右へずらし)たり減らし(カーソルを左へずらし)たりすることで、画像の黒と白の割合を変えていきます。ちなみに増やしていくと黒の割合が、減らしていくと白の割合が増加していき、端まで行くと真っ黒か真っ白になります。
「ポスタリゼーション」は色の階調の数を調整することで、色の境界をはっきりとさせる機能です。
青空の部分に注目してみると、階調数が減るにつれて空のグラデーションに境界が付いてきているのがわかると思われます。
「バリエーション」とは、補正前と補正後のサムネール画像を見比べながら色や明るさ・鮮やかさを調整する機能で、色かぶりの補正や意図的に特定の色を強めたいときに使用します。
ためしに「シアン」を入れてみると、こうなり……
画像の明るさを暗くしてみるとこうなります、と「その次の作業をどうするとこんな感じになります」といった画像プレビューを見ながら色調補正を楽しめます。
色調補正をどうしたいかビジョンを持っていない場合、この機能を使うと何かが見えてくるかもしれません。
ダイアログ内の「元画像」のサムネールをクリックすると、補正前の画像に戻ります。
余談で、「カラーバランス」について取り上げます。「カラーバランス」とは全体的な色調を調整できる機能で、こちらは「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「カラーバランス」によって行える作業です。
レイヤーボックスの下にある、黒と白を半々にしたような円のマークをクリックしても出てきます。
「カラーバランス」を使おうとすると、このようなものが出てきます。
中にあるカーソルを左右にずらして色調補正をしていくというわけです。
こんな感じになります。暇があれば、ちょっとした好奇心で試してみてください。